深夜、本を読んでいる。朝井リョウ「少女は卒業しない」。メガネを外して、本に顔を寄せて読む。3月末の深夜はまだちょっと寒い
。目がちょっと痛い。眼医者の話によれば涙が通常の3分の1しか出ない、スーパードライアイだそうだ。卒業式の物語は、やはり3月中に読んでしまいたい。
息子を寝かしつける時に一緒に寝てしまい、深夜早朝に起きて風呂に入ることが最近かなり多い。身体にはあんまり良くないと分かってはいる。でもそんな時の深夜、風呂に入った身体の火照りがなくなるまで本を読むこの時間を気に入っている。ソファか、テーブルでじっと読んでいる。外からは生活騒音が一切しない時間帯。苦くあったかいコーヒーも欲しくなる。甘いお菓子がちょっとだけあれば文句はない。
なんか最近ちょっと神経過敏である。仲良かった元のマンションの友人が単身赴任することになって辛そうにしているのを見たり、子供が2人居る優秀な女性が会社を辞めることにし、会社の男性陣はやっぱり考え方が封建的だし、周りの誰も反対してくれないんですよね、とか言ってるのを聞いたりしてちょっと刺さってしまったりする。
春は別れの季節である。息子も、とても好きだった小学4年生のクラスが終わり、残念そうだった。
朝井リョウは好きだ。想定読者の中ではたぶん高年齢層に入るであろう私も、この、ちょっとしたわざとらしさと、小賢しさ、プロットとメッセージ性を気に入ってしまっているクチだ。そろそろ別ジャンルを書いてみてほしいな、とも思うが、男性史上最年少の直木賞受賞は伊達ではなく、紡ぎ出される物語は愛すべきものが多い。実は現実感が無かったりするが、そこがいいところでもあるだろう。
キュッとなってしまうから、続けて読むのがしんどかったりする。やれやれ、このおっさんは。高校時代なんて30数年前だよね。
世の中は住みにくい。人生は、思う通りいかない。そんな本が最近多い。でも、その通りかも。
土曜は仕事で京セラドーム。阪神近鉄乗り入れで、阪神西宮までバスに乗って奈良行きの快速急行でおよそ25分くらいでドーム前に着く。JRで行くと乗り換えありで時間がかかる上に、大正駅からはちと遠いので、大変嬉しい。
日曜昼間はお留守番。パワプロの高校野球に息子とハマる。同じチームで、打つ方が息子、投げるのが私。甲子園出場、2回戦では9回裏、息子起死回生の逆転サヨナラツーランホームラン。決勝では私が完封リレーでついに優勝で興奮。ケイタイの電池がほとんどなくなった。でも、あれは面白いな。
帰ってきた妻が雨が止んだ外で息子とキャッチボール。幼稚園の頃に比べるとだいぶ上手くなったとご満悦だった。そりゃまあそうだよね。ブランクがあった分、感動の度合いが大きくて良かった。
それに比べるとこちらは、いつもしてるし、家の中では柔らかいボールでドッジボール、投げ方を指南したりしている。でも、あんまりこだわらせるのもな、と思い、うるさくはしていない。
きょうはこちらのほうが考えながらやっていた。私は、野球の基本は身に付いていると思っているが、最近おおざっぱで、形が出来ていれば多少こぼしてもいいし、ワンバウンドは身体に当てて止める=ちゃんとキャッチしない。柔らかいボールを使っているので、ゴロを捕る時、気が付けばグラブより先に素手の右手に当たることも多い。
これが例えば硬球だったら痛いし、下手をすると骨の怪我をする。また試合ではひとつのポロリが結果を左右する。このトシからなんだが、と途中からグラブで正確に捕れるよう、片手で捕球の練習をしていた。
夜は少し寝て、息子を寝かせて、久々に?夜に風呂に入る。さあ寝よう。あすはあったかいらしい。桜の開花が本格化する週だろう。