クッキーは先週の金曜日に逝ってしまった。12歳だった。数年前クッシング病に罹り体毛が抜けるなどしていたが、特にレオンが死んでから食欲がなくなったり、体調に波があった。足腰も弱って来た。
とはいえ、私がフローリングに座椅子で座っている脚の間にクッキーのベッドを置いて寝かせてやるとゴロゴロとして甘えていたし、まだ自分でトイレもふつうに行っていた。
それが、亡くなる2日前に歩けなくなり、次の日の夜は思い通りにならない身体がはがゆいのかしんどいのか、ベッドでヒンヒン鳴いていた。いつものように身体の近くにベッドを置き、ヒンヒン鳴いたらよしよししてやる繰り返し。しまいに膝にかかえると一時落ち着いて寝ていたようだった。
一緒に和室に寝るという妻に託して私は階下の部屋で寝る。夜中トイレに起きた時、またヒンヒン鳴く音が聞こえていた。
朝早起きして様子を見に行くと、今寝たところだとのこと。クッキーが目を開けてこちらを見たような気がした。30分後くらいに抱いて降りて来た妻が、こときれてる、と。
レオンは長く患っていたしその日ははっきりしていた。でもクッキーはあまりに突然だった。夜中に見に行ってやらなかったのが惜しまれた。
クッキーは息子が生まれてから我が家に来たので、いつもパパーっと寄ってきて愛想満点だった。レオンと正反対の運動嫌いで、私が散歩用のバッグを斜め掛けしようとするとさっさとバッグに潜り込む。抱えられて散歩するのが好きなようだった。
葬儀から1週間。クッキー、お前がいないとつまんないよ。美しかった東京時代、こちらでの暮らし、思い出が多すぎる。流星群を見ていたらつれてけと吠えたので、ダウンの懐に抱えてテラスで星を観てたっけ。
あっけない最後で、泣けなかった。いまもそう。もう新しい犬を飼う気力はないしね。
こんなにも立て続けとは思わなかった。呆然。しばらくロスりそうだ。生命は不思議。入っていればこんなに可愛かったり表情豊かで、動くエネルギーも動物の強さが漲る。そして命はいつか出て行く。残るのは不思議な抜け殻。
かわいいクッキー、さよなら。ありがとう。
0 件のコメント:
コメントを投稿