翌日は横浜みなとみらいに初めて行った。待ち合わせに楽勝の時間に行ったのだが、なんと靴のゴム紐がブチッと、再起不能な感じで切れてしまい、応急処置をしていたらギリギリになった。友人と3人でご飯食べて、新しい靴を買ってレンガ倉庫まで歩く。ふーん、東京に比べて、やっぱりスペースが広いなあ。同じ港町の神戸より格段に広い感じである。息子と初めて観に行った映画「超ウルトラ8兄弟」の舞台がここだったので、思い出した。あそこにゲスラが現れたな、とか、スーパーヒッポリト星人にブロンズ像にされたメビウスがあの辺の海に立ってたな、とか。
夕方に別れ、ビールでまた頭痛がしていたので、帰って寝る。起きたら、体調の悪さは感じるものの、頭の痛みはなくなり、弁当食べて風呂入って、遠藤保仁「信頼する力」を遅くまで読んでいた。靴は、新しいのが要るな、とちょうど思っていたところだったので、寧ろ決断出来て良かった、という方向で捉えることにした。
翌25日日曜日、いつものように仮面ライダーの時間に合わせて起きた。それから、朝ご飯を食べて、日がな1日、クラシックを聴きながら本を読んでいた。
マーラーの9番から5番、アルゲリッチでラフマニノフのピアノ協奏曲3番にチャイコフスキーのピアノ協奏曲1番。読む本は「さよならドビュッシー」このミス大賞受賞作。ピアノ少女の物語。ふむ、ネタバレしないように書くと、ミステリーの鉄則その1、だった。シャーロックホームズでいうとまあ、「恐怖の谷」だ。また、ちょっと腑に落ちないところもあり、やや強引なのは否めない。探偵役は充分に魅力的、と評されたらしいし、続編も出ている。が、万能過ぎると思う。ただ、ドビュッシーが買いたくなったのもまた確か。
これで7冊読み終わり、次は恩田陸に戻り「黒と茶の幻想」上下巻。9月中に両方行けたらいいほうか。まあはい、無理なく読もう。
夜は、N響アワーで辻井伸行のチャイコフスキーピアノ協奏曲。私はドヴォコンと、チャイコのヴァイオリン協奏曲、あと交響曲5番なら多少違いを指摘できるが、ピアノ協奏曲はもうひとつ、分からない。CDとTVはまた違うし。今回アルゲリッチで予習もして、ヘッドホンして音を大きめにして聴いた。が、実感を持って言えることは少ない。辻井伸行の特徴は音が綺麗なことだと思う。そして、協奏曲の表現として、余裕を持っているように見え、まだまだ奥深さを感じさせる。自信も伺える。ちなみにアルゲリッチは、一音一音が独特で、最初は溜めていて、サビで爆発させる感じだ。どちらも決然としたものを持っている。
まあそんな感じで、最低限のことはしたものの、基本的には、何もせず 横浜行って 何もせず、の3連休だった。写真ヘタでごめんなさい。