今年もはや7月。ここまで81作品を読みました。まずまずバラエティに富んだ良い読書だったと思います。ただ、ランキングはちょっとマニアック?😆ではさっそく行きましょう。
1位 入江敦彦「テ・鉄輪」
2位 樋口一葉「闇桜」
3位 梯久美子「サガレン」
4位 長野まゆみ「45°」
5位 二宮敦人「最後の秘境 東京藝大」
「テ・鉄輪(かなわ)」は京都を舞台とし、謡曲「鉄輪」をバックボーンとしたホラー。よく京都に行っていて、源氏物語めぐりなどをしたりしている身としては、深く京都に沈潜した妖しものは大変おもしろかった。夜の御所を通り抜けている場面の「いま身を浸している夜は平安時代と地続きなのだ」というシンプルな一文にゾクゾクした。
2位は特に前半、若き一葉の文章に酔っちゃいます。すごい。この辺の超短編、ストーリーはそこまで練れてないけれども場面を切り取るワザは独特の光を放つイメージですね。
3位、宮沢賢治、最愛の妹トシが早逝した後のセンチメンタル・ジャーニー。当時日本領だった南樺太へと渡る旅。その軌跡を体験し賢治の詩と照らし合わせ、心情を推し量った作品。映画「銀河鉄道の父」公開前に読んだ良かったと思います。
4位は変幻自在、ちょっと変わった面白い短編集、5位は漫画「ブルーピリオド」で高まっていた知的好奇心を満足させてくれた楽しい本でした。
6位 林望「夕顔の恋」
7位 伊与原新「オオルリ流星群」
8位 坂本龍一「音楽は自由にする」
9位 吉田篤弘「流星シネマ」
10位 今村翔吾「童の神」
11位 宮沢清六「兄のトランク」
12位 マイケル・クライトン
「アンドロメダ病原体」
13位 西加奈子「炎上する君」
14位 ヨシタケシンスケ・又吉直樹
「その本は」
15位 エイミー・ベンダー
「燃えるスカートの少女」
源氏物語はライフワークの1つ。伊与原新は好きなんだけれども、きっと、もっとイケる。今後に期待。教授の追悼番組を観て曲を聴き直して、戦メリのリマスター版を観に行った、この自伝も、ほんまトンがってて、時代が分かってとてもおもしろかった。SFはランク外でも「結晶世界」など興味深かった。
しかし今をときめく話題本のないこと😎今年後半も、興味の赴くまま、楽しんで読みたいと思います。
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