◼️ 西加奈子「i」
人が根源的に持つかもしれない意識を微細に描く。親子、シスターフッド、興味深い。
西加奈子さんは・・「さくら」「通天閣」「窓の魚」「炎上する君」「白いしるし」「円卓」「地下の鳩」「ふくわらい」「ふる」おおけっこう読んでいる。たぶん「きいろいゾウ」も読んだかな。人の想いは様々で、他人からはどうしようもないところもある。そんな、心のひだにどこか共感する。
アイはシリア人で、アメリカ人の父ダニエルと日本人の母、綾子の養子として、裕福で愛情深い家庭に育った。ニューヨークから日本へ移り住み学校へ通うが、自分の外見・出自による周囲からの特別視になじめないでいた。進学した高校で、天真爛漫なミラと出逢い、親友となる。
アイは世界で起こる悲惨な戦争、事件、事故に胸を痛め、犠牲者数をずっとノートに記していた。世界、そして日本の激動の中、大学生で原発反対などのデモに参加していた時、カメラマンの男性ユウと知り合うー。
物語が進むとイスラム国絡みでシリアでひどい内戦が起こる。「悲惨な事態を、自分は免れてしまった」という意識を持つアイは苦しむ。
宮沢賢治も、不作の年もある農村で裕福な質屋、金貸しの息子として生まれた我が身の境遇に引け目を感じて苦しんでいたし、川端康成は本人の言う「孤児根性」に苛まれた。他人が冷静に見ると、そこでそんなに悩まないでも・・とも思ったりするが、細かい心理的影響は誰しもいくつもあるのでは、とも思える。
肥大化させた主人公を置いて、時代を追っている、世界は悲惨に満ちている、という流れを作っていることには響くものがあった。犠牲者の出る紛争、災害、事件事故に胸を痛めるアイはわれわれの姿でもある。現代を炙り出すことに好感。
内に籠る少女期を過ぎ、美しくなって愛情を受ける。幸せな場から降りかかること。そのタイミングでのミナとの絡みは上手すぎるし、面白い。人間の妙味であり、蹉跌のポイントからその発露、昇華まで。映画のようで、どこか文豪の小説にも似ている気がする。純文学っぽい。
深まり、翻弄され、ジリジリする場面もある美しいシスターフッド。女性同士の特別な友情もまた主要テーマのひとつ。清々しくまとまっているな、と。
時代を見せられたような気分もする。アイを通じて描かれたもの、心の折り合い、人間っぽさ。心の中の澱。読後感が良い物語でした。
2025年9月28日日曜日
9月書評の9
◼️ 安房直子「春の窓」
時に何も考えず、絵本のようなファンタジーに心を任せる。それもいいかなと思えます。
安房直子は児童文学で多くの賞を受けた方、1993年に鬼籍に入られた。帯の通り、懐かしい、ほんのりとしているが、厳しく現実的な向きもある。深い理屈はないが、心の奥に届くような気がする。動物が多く出てくる。
「あるジャム屋の話」「黄色いスカーフ」
「北風のわすれたハンカチ」「日暮れの海の物語」
「だれにも見えないベランダ」「小さな金の針」
「星のおはじき」「海からの電話」「天窓のある家」
「海からの贈りもの」「春の窓」「ゆきひらの話」
の12編。それぞれは長くなく、全部で250ページくらいの本。
表題作「春の窓」は売れなくて貧乏な絵描きのところにまだらの猫が来て、壁に窓を描いてみてください、という。絵描きが春の風景の窓を描き、言われるままにカーテンをかけると、猫は魔法をかけるー。
想像力を刺激されて、ちゃめっ気もありいい話。ほかは人が好いが貧乏な大工の物語「だれにも見えないベランダ」は未来への予感を現実化させることで何も考えずにファンタジックなエンドに浸れる気がして読後感がとてもいい。あと、孤独なお婆さんが主人公の「黄色いスカーフ」「小さな金の針」「ゆきひら」も哀しさの中に希望があって、可愛らしくていいですね。
サラサラと読み終わり。も少しないかなと思う本読み。書評で見かけたものをブックオフで発見、即購入。スマホも何も出て来ない、昭和の中にいて昔話を聞くようなシチュエーションも感じ取れる。素朴さに潤う。
冒頭作「あるジャム屋の話」で鹿ちゃんが「ほら、よく言うでしょ、鹿の知恵は神の知恵って」と言うのを、そういえば奈良では鹿は神の使いだな・・なんて不思議な説得力を覚えつつ、この本自体にすでに惹かれていたのでした。
ロシア紅茶とか、ジャムの種類とか、シルクのスカーフ、青い北風など、ポツポツと小粋なアイテムや色彩を潜ませてあるのもポイントかなと。楽しんで読めると思います。チルい!
時に何も考えず、絵本のようなファンタジーに心を任せる。それもいいかなと思えます。
安房直子は児童文学で多くの賞を受けた方、1993年に鬼籍に入られた。帯の通り、懐かしい、ほんのりとしているが、厳しく現実的な向きもある。深い理屈はないが、心の奥に届くような気がする。動物が多く出てくる。
「あるジャム屋の話」「黄色いスカーフ」
「北風のわすれたハンカチ」「日暮れの海の物語」
「だれにも見えないベランダ」「小さな金の針」
「星のおはじき」「海からの電話」「天窓のある家」
「海からの贈りもの」「春の窓」「ゆきひらの話」
の12編。それぞれは長くなく、全部で250ページくらいの本。
表題作「春の窓」は売れなくて貧乏な絵描きのところにまだらの猫が来て、壁に窓を描いてみてください、という。絵描きが春の風景の窓を描き、言われるままにカーテンをかけると、猫は魔法をかけるー。
想像力を刺激されて、ちゃめっ気もありいい話。ほかは人が好いが貧乏な大工の物語「だれにも見えないベランダ」は未来への予感を現実化させることで何も考えずにファンタジックなエンドに浸れる気がして読後感がとてもいい。あと、孤独なお婆さんが主人公の「黄色いスカーフ」「小さな金の針」「ゆきひら」も哀しさの中に希望があって、可愛らしくていいですね。
サラサラと読み終わり。も少しないかなと思う本読み。書評で見かけたものをブックオフで発見、即購入。スマホも何も出て来ない、昭和の中にいて昔話を聞くようなシチュエーションも感じ取れる。素朴さに潤う。
冒頭作「あるジャム屋の話」で鹿ちゃんが「ほら、よく言うでしょ、鹿の知恵は神の知恵って」と言うのを、そういえば奈良では鹿は神の使いだな・・なんて不思議な説得力を覚えつつ、この本自体にすでに惹かれていたのでした。
ロシア紅茶とか、ジャムの種類とか、シルクのスカーフ、青い北風など、ポツポツと小粋なアイテムや色彩を潜ませてあるのもポイントかなと。楽しんで読めると思います。チルい!
2025年9月23日火曜日
バツグンです
梅田で人気のシブ系カフェ「モクバ」に並んでサンドイッチセット&アイスクリーム珈琲&バスクチーズケーキ。サンドイッチはハムと卵焼き、これが美味かった!焼いてない食パンをザックリと三角に切って、温めている。ほこほこサンドいいね👍ハムも卵も旨みが出ている。再訪決定😋
神尾真由子がんばった
フェスティバルホールにて、かつてのチャイコフスキー・コンクールヴァイオリン部門優勝者、神尾真由子のコンチェルト2つ。メンコン&チャイコ。特に後半のチャイコは奏者らしく情念を込めて、しかもバンビーに暴れて、いい味を出していた。アンコールはなんとサラサーテのツィゴイネルワイゼン。大サービスでバシッと決まり大喝采。衣装は前半がブルー🟦、後半は赤🟥のチャイナドレスのように切れ目の入ったもの。大阪出身、ノリの良い見事なステージでした。
チャイコの第1楽章、重音の部分は、私の教科書ハイフェッツは軽く、愛きょうと可愛げがあるように弾いているようにCDでは聴こえるが、ステージではみな眉根を寄せて弾いている。おもしろいものだなと思いつつ。👏👏
チャイコの第1楽章、重音の部分は、私の教科書ハイフェッツは軽く、愛きょうと可愛げがあるように弾いているようにCDでは聴こえるが、ステージではみな眉根を寄せて弾いている。おもしろいものだなと思いつつ。👏👏
9月書評の8
◼️ 野﨑まど「know」
ハードな本だった〜。電子葉取り付けが義務化された高度情報処理社会の話。
大きな流れは分かるので後半はサクサク進んだが、前半は話を内容を理解しようとして時間が
かかった。ハードでした。
21世紀中盤、人類は「電子葉」を埋め込むことが義務化され、パソコンや電子機器のいらない社会となっていた。情報処理能力によりクラス分けされた人間たち、孤児などクラス0はアクセスも制限され、プライバシーの概念なくすべての情報の公開が強制されていた。
日本に100人といないクラス5に若くして到達した情報庁審議官、御野(おの)・連レル。その恩師で電子葉社会を構築した道終・常イチは情報庁と懇意の関係にある大企業アルコーンに属していたが、14年前、重要なデータを消去して姿を消していた。御野は道終の残したソースコードを調べていて暗号に気付き、恩師と再会、そして道終の娘で14歳の道終・知ルと出逢う。彼女は、存在するはずのない「クラス9」だった。
情報庁とアルコーンの追っ手が迫る、舞台は京都。連レルと知ルは京都御苑で追い詰められ、そしてー。
ストーリーが長い笑。野﨑まどは「[映] アムリタ」がおもしろく、また脚本を担当した京都が舞台のアニメ映画「HELLO WORLD」を観に行って、その後も多少読んだりと気になってる作家ではある。今回もどこか「アムリタ」に似てる、また少女性と暴力性、見せ方や展開がラノベ風アニメ風かなと。
形而上に形而下、ブラックホールとシュヴアルツシルト半径、イザナギ&イザナミとオルフェウス&エウリュディケ。エデンの園の門番ケルビムと炎の剣ほかもろもろ。知識が回るけれども、結局昇華したのかスルーで終わったのか正直判然としないかな、と。答えを封ずるのは手法だけれど、どうも核心にまで行かないところにもどかしさを感じたかなと。
まあ次もたぶん読むだろうと思う。最新作「小説」も評判がいいみたいだし。どこかで著者らしさを結晶化した作品に出逢うだろうと期待している。
ハードな本だった〜。電子葉取り付けが義務化された高度情報処理社会の話。
大きな流れは分かるので後半はサクサク進んだが、前半は話を内容を理解しようとして時間が
かかった。ハードでした。
21世紀中盤、人類は「電子葉」を埋め込むことが義務化され、パソコンや電子機器のいらない社会となっていた。情報処理能力によりクラス分けされた人間たち、孤児などクラス0はアクセスも制限され、プライバシーの概念なくすべての情報の公開が強制されていた。
日本に100人といないクラス5に若くして到達した情報庁審議官、御野(おの)・連レル。その恩師で電子葉社会を構築した道終・常イチは情報庁と懇意の関係にある大企業アルコーンに属していたが、14年前、重要なデータを消去して姿を消していた。御野は道終の残したソースコードを調べていて暗号に気付き、恩師と再会、そして道終の娘で14歳の道終・知ルと出逢う。彼女は、存在するはずのない「クラス9」だった。
情報庁とアルコーンの追っ手が迫る、舞台は京都。連レルと知ルは京都御苑で追い詰められ、そしてー。
ストーリーが長い笑。野﨑まどは「[映] アムリタ」がおもしろく、また脚本を担当した京都が舞台のアニメ映画「HELLO WORLD」を観に行って、その後も多少読んだりと気になってる作家ではある。今回もどこか「アムリタ」に似てる、また少女性と暴力性、見せ方や展開がラノベ風アニメ風かなと。
形而上に形而下、ブラックホールとシュヴアルツシルト半径、イザナギ&イザナミとオルフェウス&エウリュディケ。エデンの園の門番ケルビムと炎の剣ほかもろもろ。知識が回るけれども、結局昇華したのかスルーで終わったのか正直判然としないかな、と。答えを封ずるのは手法だけれど、どうも核心にまで行かないところにもどかしさを感じたかなと。
まあ次もたぶん読むだろうと思う。最新作「小説」も評判がいいみたいだし。どこかで著者らしさを結晶化した作品に出逢うだろうと期待している。
西陣建築
京都モダン建築祭の時行けなくて憧れてた平安女学院の聖アグネス教会とウィリアム・メレル・ヴォーリズ事務所設計の大丸ヴィラを外から。明治の比較的早い時期の建物は、同志社大学もそうだが赤レンガが多い。
大丸ヴィラ一般公開してくんないかな。
大丸ヴィラ一般公開してくんないかな。
上七軒
北野天満宮から上七軒通りというのが出ている。参道のようなものかな。両側には昔ながらの町家を利用した飲食店や町家ホテルが並ぶ。夜に来て写真撮りたいなと。
だいぶ市内中心部からは遠いけど、発見が嬉しい😊😎
だいぶ市内中心部からは遠いけど、発見が嬉しい😊😎
京都府庁良かった
中途半端に方角が分かるから、バスを降り間違えてしまい、北野天満宮から歩いた30分以上歩いた。千本通りから京都は暑い9/22。日傘は差してたけどもマジ熱中症になるかと思ったタイミングでコンビニしかも喫煙可。身体を冷やして、冷たいオロナミンC買って、外で一服ついて、また入る😁。幸い府庁は店から遠くはなかった。
道を聞いてスマホで調べようともしないおっさん(ボーッとしてました😅)に真摯に教えてくれた自転車のお嬢さんありがとう😊
フランク・ロイド・ライト大好きな武田五一が設計した京都市役所はライトみたいにどこか南米風味も入ってるようなエキゾチックさがある。でも市役所は市内にいくつかある賑わいポイントの中心で、どうも入りにくい感じがある。
府庁の旧本館とカフェは開放感があって見学者にも入りやすい雰囲気がある。土地柄も京都御苑に面した烏丸通りから少しだけ西に入ったところで落ち着いている。私の前に支払ってカフェを出た女性は中庭に出て、ベンチで休憩していた。すっきりとおしゃれな作りの府庁、けっこう気に入った。
中途半端に方角が分かるから、バスを降り間違えてしまい、北野天満宮から歩いた30分以上歩いた。千本通りから京都は暑い9/22。日傘は差してたけどもマジ熱中症になるかと思ったタイミングでコンビニしかも喫煙可。身体を冷やして、冷たいオロナミンC買って、外で一服ついて、また入る😁。幸い府庁は店から遠くはなかった。
道を聞いてスマホで調べようともしないおっさん(ボーッとしてました😅)に真摯に教えてくれた自転車のお嬢さんありがとう😊
フランク・ロイド・ライト大好きな武田五一が設計した京都市役所はライトみたいにどこか南米風味も入ってるようなエキゾチックさがある。でも市役所は市内にいくつかある賑わいポイントの中心で、どうも入りにくい感じがある。
府庁の旧本館とカフェは開放感があって見学者にも入りやすい雰囲気がある。土地柄も京都御苑に面した烏丸通りから少しだけ西に入ったところで落ち着いている。私の前に支払ってカフェを出た女性は中庭に出て、ベンチで休憩していた。すっきりとおしゃれな作りの府庁、けっこう気に入った。
北野天満宮
お初の北野天満宮。私は菅公左遷先の太宰府天満宮がある福岡の出身だけに思いは少し複雑?なんて。平安京は今の京都御苑より西にあって、そのすぐ隣に天満宮を造ったと。ほー😲ここは梅園が有名で、また茨木童子という鬼に襲われた渡辺綱がその腕を切り落としたという「髭切の太刀」もあるというがこの日は宝物殿はお休みでした😢
まあまた来るでしょう。
まあまた来るでしょう。
京都カフェ!
よくweb記事に出ている京都府庁のカフェへ。1904年以来の後期ルネサンス様式の府庁舎はいい雰囲気でまだ活きている。椅子の模様可愛らしい。こういうとこでのいちごショート🍓って合うよね。美味しくいただきました。
スプリンター
アニメ映画。100メートル走者の話。「チ。」の著者のデビュー作だとか。少し興味があったとこ、息子が観に行くというので、じゃあと同日別で観て感想戦。原作を知らない私は話が早かったなーさすが映画、と言い、息子によればだいぶ原作を変えてるそう。まあまず😆モロゾフの特製プリンで人心地。美味しい😋!
2025年9月20日土曜日
街角ピアノ
週末ウェス・アンダーソン監督の新作「ザ・ザ・コルダのフェニキア計画」を観た。極端な設定で派手なシーンも多いコメディ。ナンセンスが持ち味。様々な工夫は見て取れたけどもうーんまずまずかな。お薦めはやめときます。でも思ったより多く入っててびっくり🫢
映画チケット買ってからしばらく時間があって、ブックオフ、ブランチして旧居留地をブラブラ。街角フリーピアノ🎹の音に惹かれて座る。やはり座って聴いてる親子のお母さん「この曲私知ってる。『コウノドリ』ってドラマの曲だよ」とお子さんに。きれいなメロディに🎼しばし聴き入る。終わりでみなでパチパチ👏👏。
奏者の若い男性はちょっとびっくりして、こちらを向いてニコッ☺️軽く頭を下げてすぐ次の曲へ。
秋のとば口、神戸旧居留地に響く美しいピアノ。ああ、いい休日だぁと気分良し😊
帰ってさっそくYouTubeでコウノドリピアノ🎹いい曲だわホンマに。
映画チケット買ってからしばらく時間があって、ブックオフ、ブランチして旧居留地をブラブラ。街角フリーピアノ🎹の音に惹かれて座る。やはり座って聴いてる親子のお母さん「この曲私知ってる。『コウノドリ』ってドラマの曲だよ」とお子さんに。きれいなメロディに🎼しばし聴き入る。終わりでみなでパチパチ👏👏。
奏者の若い男性はちょっとびっくりして、こちらを向いてニコッ☺️軽く頭を下げてすぐ次の曲へ。
秋のとば口、神戸旧居留地に響く美しいピアノ。ああ、いい休日だぁと気分良し😊
帰ってさっそくYouTubeでコウノドリピアノ🎹いい曲だわホンマに。
JAXAシンポジウム
会社帰り久しぶりに梅田茶屋町に出て、関西では初開催のJAXAシンポジウムに行ってきました。
ホールは満席。最新のH3ロケットまでの軌跡、宇宙ステーションへの補給機、初号機HTV「こうのとり」は名称募集に応募したな、と。10月21日にH3ロケットで打ち上げられるHTV-X機は生鮮食糧を格納する部屋が酸素や温度など地球上と同じ環境を保持してるということで、将来的に人の輸送を視野に入れているらしくちょっとびっくり😲
日本人宇宙飛行士のあるべき姿のコーナー、そして火星の衛星フォボスに世界で初めてサンプルリターンおよび本格的な調査を行うMMX計画はついに来年秋打ち上げ。果たして火星有人探査の基地となるか。
地球に小惑星リュウグウのサンプルを届けたはやぶさ2は拡張ミッションで来年秋に小惑星の超近傍をフライバイ、2031年には直径11mと非常に小さく自転速度5分と、重力より遠心力が大きい天体1998KY26を調査・タッチダウンする。機内に残る弾丸を撃ち込み、試料を採取できるか。
概要は知ってたけど改めて最新情報の説明に触れるとやっぱりワクワクする。おみやげ配布はH-ⅡBロケットのキーホルダー。
あー楽しかった😎😆
ホールは満席。最新のH3ロケットまでの軌跡、宇宙ステーションへの補給機、初号機HTV「こうのとり」は名称募集に応募したな、と。10月21日にH3ロケットで打ち上げられるHTV-X機は生鮮食糧を格納する部屋が酸素や温度など地球上と同じ環境を保持してるということで、将来的に人の輸送を視野に入れているらしくちょっとびっくり😲
日本人宇宙飛行士のあるべき姿のコーナー、そして火星の衛星フォボスに世界で初めてサンプルリターンおよび本格的な調査を行うMMX計画はついに来年秋打ち上げ。果たして火星有人探査の基地となるか。
地球に小惑星リュウグウのサンプルを届けたはやぶさ2は拡張ミッションで来年秋に小惑星の超近傍をフライバイ、2031年には直径11mと非常に小さく自転速度5分と、重力より遠心力が大きい天体1998KY26を調査・タッチダウンする。機内に残る弾丸を撃ち込み、試料を採取できるか。
概要は知ってたけど改めて最新情報の説明に触れるとやっぱりワクワクする。おみやげ配布はH-ⅡBロケットのキーホルダー。
あー楽しかった😎😆
神戸旅味
バスケ🏀高校トップリーグを観た後は、遠来の友人と明石焼き&夜のポートタワー観光。南京町を通って西へ歩いた。
最近は夜出歩くことがあまりないし、夜空のポートタワーも久しぶり。実は登るの改装前も含めて初めて。ハーバーランドはこちらへ来てすぐくらいの頃出来たこともあり、眩く目立つ観覧車の光を見下ろすとなんか感慨があったりして。
バスケ🏀に美味しい晩ごはんに夜景鑑賞。神戸というのは京大阪に比べると規模も小さいし、西の方でローカル性があるとこ。地元民は観光案内は緊張するものだけど、いろいろ紹介話ができるのはやっぱり嬉しい😊
明石焼き美味かった!やっぱ蛸の壺サイコー😋
楽しい1日でした😁
最近は夜出歩くことがあまりないし、夜空のポートタワーも久しぶり。実は登るの改装前も含めて初めて。ハーバーランドはこちらへ来てすぐくらいの頃出来たこともあり、眩く目立つ観覧車の光を見下ろすとなんか感慨があったりして。
バスケ🏀に美味しい晩ごはんに夜景鑑賞。神戸というのは京大阪に比べると規模も小さいし、西の方でローカル性があるとこ。地元民は観光案内は緊張するものだけど、いろいろ紹介話ができるのはやっぱり嬉しい😊
明石焼き美味かった!やっぱ蛸の壺サイコー😋
楽しい1日でした😁
トップリーグ2025!
3連休最終日は高校バスケ🏀の強豪校を集めてリーグ戦を行う秋のイベント、U18日清トップリーグを観戦に神戸グリーンアリーナ。この日は福岡が3校も出る。
精華女子vs昭和学院
福岡第一vs仙台大明成
福大大濠vs鳥取城北
1階席と2階席はつながってて、私が到着した第1試合終盤の段階でメインスタンド、バックスタンドは2人並びの席はないほど。前日に追加チケットの申込があったが、1次申込では早々に枠が締め切られていた(ちなみに無料。事前申込制)。
試合開始のジャンプボール、TIP OFF時には観客もスタンディングで手拍子。いい演出だと思う。参加感。高校生を盛り上げよう、という雰囲気。
精華は留学生のセンターを中心としたスコアリングで危なげなく勝ち。注目の第一と明成。第一は河村の出身校、明成は八村の母校。序盤からロースコアの展開。しかし両チームのスピード感、ドライブ感、闘志がすごい。接戦の試合はラスト、同点を狙ったスリーポイントが外れ、3点差で第一の勝ち。ウィンターカップに向けて、明成の強さもまた再認識。
第3試合前には3階席までぎっしり満員。ゴール裏席は空いていたものの、す、すごい集客力。第一や大濠の試合を関西で見る機会が少ないからか、組合せが良すぎるというのもあるだろう。第4試合は昨年のウィンターカップ王者と、昨年冬の準優勝、今年夏のインターハイの優勝校の対決。
大濠vs鳥取城北。兵庫県は、日本海側では鳥取県とお隣。多くの応援団がかけつけていた。試合は・・重めの展開でロースコア。シュートが入らない。大濠は白谷という16歳でフル代表合宿にも招集された選手が欠場、鳥取城北も留学生のセンターがDNPという影響があったのかもしれない。少しずつリードを広げ、終盤連続スリーを決めた大濠が勝った。
ともあれ、いつもテレビか配信で観ていた高校バスケ、福岡のチームの試合を現地観戦できてめっちゃ楽しかった。ナマはやっぱり全然ちがう。
会場がひどくインターネットつながりにくかった🛜のが難点だった。
精華女子vs昭和学院
福岡第一vs仙台大明成
福大大濠vs鳥取城北
1階席と2階席はつながってて、私が到着した第1試合終盤の段階でメインスタンド、バックスタンドは2人並びの席はないほど。前日に追加チケットの申込があったが、1次申込では早々に枠が締め切られていた(ちなみに無料。事前申込制)。
試合開始のジャンプボール、TIP OFF時には観客もスタンディングで手拍子。いい演出だと思う。参加感。高校生を盛り上げよう、という雰囲気。
精華は留学生のセンターを中心としたスコアリングで危なげなく勝ち。注目の第一と明成。第一は河村の出身校、明成は八村の母校。序盤からロースコアの展開。しかし両チームのスピード感、ドライブ感、闘志がすごい。接戦の試合はラスト、同点を狙ったスリーポイントが外れ、3点差で第一の勝ち。ウィンターカップに向けて、明成の強さもまた再認識。
第3試合前には3階席までぎっしり満員。ゴール裏席は空いていたものの、す、すごい集客力。第一や大濠の試合を関西で見る機会が少ないからか、組合せが良すぎるというのもあるだろう。第4試合は昨年のウィンターカップ王者と、昨年冬の準優勝、今年夏のインターハイの優勝校の対決。
大濠vs鳥取城北。兵庫県は、日本海側では鳥取県とお隣。多くの応援団がかけつけていた。試合は・・重めの展開でロースコア。シュートが入らない。大濠は白谷という16歳でフル代表合宿にも招集された選手が欠場、鳥取城北も留学生のセンターがDNPという影響があったのかもしれない。少しずつリードを広げ、終盤連続スリーを決めた大濠が勝った。
ともあれ、いつもテレビか配信で観ていた高校バスケ、福岡のチームの試合を現地観戦できてめっちゃ楽しかった。ナマはやっぱり全然ちがう。
会場がひどくインターネットつながりにくかった🛜のが難点だった。
2025年9月14日日曜日
老舗ケーキ
webで見かけてグッと食べたくなった神戸の老舗元町ケーキさんの「ざくろ」。割れた形のスポンジケーキにクリーム、中央に🍓苺。このシンプルさ。フワフワなのにほどよい重さも感じるスポンジがコーヒーに合いすぎる。相当の人気なのかショーケースの大半はざくろでした。
朝は世界陸上・女子マラソン🏃♀️小林香菜選手の7位入賞に感動。小さい身体でしっかり走り、目標を達成する。インタビューも含めて愛される選手だと思う。
朝は世界陸上・女子マラソン🏃♀️小林香菜選手の7位入賞に感動。小さい身体でしっかり走り、目標を達成する。インタビューも含めて愛される選手だと思う。
パトリックとクジラ🐳
ドキュメンタリー映画「パトリックとクジラ」。
まず冒頭、マッコウクジラが何頭も海中に縦になって静止している映像に圧倒される。
水中カメラマンのパトリックとクジラたちとの交流。これが近くて驚く。ドローンで鯨の群れの接近とパトリックを撮っているのだが、パトリックは避けない。だ、だいじょうぶか、と息を呑む。ゆえに水中撮影映像もクジラがすぐそこで瞳もくっきり映っている。かつてアラスカを拠点にしていた写真家の故・星野道夫も地上最大の肉食獣・ホッキョクグマに至近距離の撮影をしているが・・
パトリックはシロナガスクジラの授乳シーンなど世界初の撮影を成し遂げている。今回は様々な撮影技術の最前線も目にした思いだ。海と自然は美しく、とりわけドローンでかなり撮影の範囲は広がったと思う。
パトリックはマッコウクジラ🐳とまさに触れ合う。ドミニカの海で、群れの一頭が彼に興味を持ったのか、その瞳で見つめ、音波反射で観察、スキンシップもとってくるようになった。パトリックはそのクジラを「ドローレス」と名付け、次の年にも再会する。
パトリックはより生態を知りたくて、クジラにカメラを取り付けることを考えるが・・
巨大な体躯のクジラという生物には、畏怖と強い興味を覚える。ロバート・シーゲル「クジラの歌」ナサニエル・フィルブリック「白鯨との闘い」伊東潤「巨鯨の海」などの本を読み、星野道夫の写真エッセイで、ザトウクジラのジャンプ、ブリーチングを見たい!と思ったりした。
マッコウクジラは一生の大部分を、実は深海で暮らしているとか。深海の巨大生物。だから余計神秘性が増す気がする。なんかねえ、アイルランドや北欧の巨人伝説への憧れに似たものを感じたりする。
1時間ちょっと。新開地の単館系、シネマ神戸を初訪問。現金、窓口のみ、しかも自由席。広くはないけれど、ゆるやかに傾斜もつけていて、居心地のよい映画館でした。新開地は昔の文化ゾーンで、いまはほんと雑多です。少し歩けば京阪神でも大きな風俗街、シネマ神戸と同じ通りにはポートピアがある。その一方で、落語寄席のホール、名画座含め映画館は3つもある。それぞれ小さいけども。シネマ神戸の前には大衆演劇の劇場があった。この日はエリアのイベント日っぽく、出店や演奏会で賑やかめだった。
少し早く行って先にチケット買って(1番でした)喫茶店のスペシャルモーニング。別の映画館の方にブラっと歩いてから観て帰って買い物して、「しろくまカフェ」買って帰る。
webで高校バスケット🏀、テレビでバレー🏐の世界選手権を観て筋トレしてシャワー浴びて、世界陸上観ながらのんびりしている。
あしたはなにしようかな。
まず冒頭、マッコウクジラが何頭も海中に縦になって静止している映像に圧倒される。
水中カメラマンのパトリックとクジラたちとの交流。これが近くて驚く。ドローンで鯨の群れの接近とパトリックを撮っているのだが、パトリックは避けない。だ、だいじょうぶか、と息を呑む。ゆえに水中撮影映像もクジラがすぐそこで瞳もくっきり映っている。かつてアラスカを拠点にしていた写真家の故・星野道夫も地上最大の肉食獣・ホッキョクグマに至近距離の撮影をしているが・・
パトリックはシロナガスクジラの授乳シーンなど世界初の撮影を成し遂げている。今回は様々な撮影技術の最前線も目にした思いだ。海と自然は美しく、とりわけドローンでかなり撮影の範囲は広がったと思う。
パトリックはマッコウクジラ🐳とまさに触れ合う。ドミニカの海で、群れの一頭が彼に興味を持ったのか、その瞳で見つめ、音波反射で観察、スキンシップもとってくるようになった。パトリックはそのクジラを「ドローレス」と名付け、次の年にも再会する。
パトリックはより生態を知りたくて、クジラにカメラを取り付けることを考えるが・・
巨大な体躯のクジラという生物には、畏怖と強い興味を覚える。ロバート・シーゲル「クジラの歌」ナサニエル・フィルブリック「白鯨との闘い」伊東潤「巨鯨の海」などの本を読み、星野道夫の写真エッセイで、ザトウクジラのジャンプ、ブリーチングを見たい!と思ったりした。
マッコウクジラは一生の大部分を、実は深海で暮らしているとか。深海の巨大生物。だから余計神秘性が増す気がする。なんかねえ、アイルランドや北欧の巨人伝説への憧れに似たものを感じたりする。
1時間ちょっと。新開地の単館系、シネマ神戸を初訪問。現金、窓口のみ、しかも自由席。広くはないけれど、ゆるやかに傾斜もつけていて、居心地のよい映画館でした。新開地は昔の文化ゾーンで、いまはほんと雑多です。少し歩けば京阪神でも大きな風俗街、シネマ神戸と同じ通りにはポートピアがある。その一方で、落語寄席のホール、名画座含め映画館は3つもある。それぞれ小さいけども。シネマ神戸の前には大衆演劇の劇場があった。この日はエリアのイベント日っぽく、出店や演奏会で賑やかめだった。
少し早く行って先にチケット買って(1番でした)喫茶店のスペシャルモーニング。別の映画館の方にブラっと歩いてから観て帰って買い物して、「しろくまカフェ」買って帰る。
webで高校バスケット🏀、テレビでバレー🏐の世界選手権を観て筋トレしてシャワー浴びて、世界陸上観ながらのんびりしている。
あしたはなにしようかな。
皆既月食
はっきり写ってるのは友人撮影の画像。私のiPhoneではとても撮れません。androidは月も撮れるとか。
地球の影に入りだすとともに、月食でしか見られない形に欠け始め、赤銅色の暗い月へ。近くに土星🪐、逆側にはペガスス座秋の大正方形、アンドロメダ座。東にはオリオンをはじめとする冬の星座がさんざめき、明るい木星をシリウスと取り違える。
快晴、夏の終わりの月食、静かな風情を楽しみました。
地球の影に入りだすとともに、月食でしか見られない形に欠け始め、赤銅色の暗い月へ。近くに土星🪐、逆側にはペガスス座秋の大正方形、アンドロメダ座。東にはオリオンをはじめとする冬の星座がさんざめき、明るい木星をシリウスと取り違える。
快晴、夏の終わりの月食、静かな風情を楽しみました。
オキニのカフェ!
お気に入りの地元カフェsenの台所さんをひさびさに訪問、絶品のガトーバナナチョコwithアイスチャイをいただき、楽しくトーク。明るく気さくな店長さんを挟みお店のお客さんともおしゃべりするのがいつものパターン。早くから開いてて、9時台に行き10時には帰る。ネギ味噌大葉と塩むすびお持ち帰り。おいっしい〜😋
遠い山なみの光
映画「遠い山なみの光」原作はカズオ・イシグロでノーベル文学賞をとった時に読んだ。舞台は長崎。広瀬すず、二階堂ふみ、松下洸一、吉田羊、三浦友和とキャストも豪華め。この作品、そして次の「浮世の画家」は戦争が終わって価値観が変わってしまい、戦中までの教師や戦争を鼓舞する作品をものした文化人が若い世代から否定されるさまを主題として描いている。今回映画は団地に住み、仕事に明けくれる夫・松下洸一と良妻であろうと努める広瀬すず、福岡から訪ねてきて長居する父・三浦友和が主たる演者で昭和の光景、雰囲気がよく出ていた。が、ミステリー風味が強く、こんな話だったっけ、と読み返す気になっている。カズオ・イシグロがエグゼクティブ・プロデューサーの今作はカンヌの出品作品でもある。やや地味めではあったかな・・😎
初めてのコンクール
神戸国際フルート🪈コンクールをチラッと会場に観に行った。生で観て聴いた中では、ノリのいい、伴奏との息もよく合っていた日本の藤野瞳子さん、音の響きが違う、とフルートが筒で響きを増幅していることを再認識したANNA・KOMAROVAさんが2次審査を通過、ファイナルはLIVE配信で応援。藤野さんは3位、コマロワさんは4位。👏👏楽しめた。いろんなパターンのポスターが街中に掲示されていた。
9月書評の6
◼️ 泉鏡花「女客」
親戚筋の男女、さらりと仲良く過ごしながら想いが通う瞬間、そして・・やはり好きだなと。
ここ数年、時折泉鏡花を読んでいる。いつも何かのインパクトがある鬼才。鏡花といえば怪異とか艶、エロスなどがあるが、今回はさらり、気味の超短編。
お民さんは5才の子の母親で、おそらくは従兄弟の謹さんの家に逗留している。
上り口の半身は、「雲の絶間の青柳見るよう、髪も容もすっきりした中年増」と書かれているが、17の頃には子供ができたとあるので22歳くらい。1905年、明治38年の作品でまだこの頃は結婚するのもかなり早かったようだ。
序盤からお民さんの落ち着いた女ぶりの表現が続く。
「色はくすんだが艶のある、藍と紺、縦縞の南部の袷、黒繻子の襟のなり、ふっくりとした乳房の線、幅細く寛いで、昼夜帯の暗いのに、緩く纏うた、縮緬の扱帯(しごき)に蒼味のかかったは、月の影のさしたよう」
これは装いの感じで、さらに
「燈火に対して、瞳清しゅう、鼻筋がすっと通り、口許の緊まった、痩せぎすな、眉のきりりとした風采(とりなり)に、しどけない態度なりも目に立たず、繕わぬのが美しい」
ここまでで想像力を十分に刺激される。いやー鏡花らしい。鏡花の話の挿絵を描いていたという鏑木清方の美人画が思い浮かぶ。
まだ若い謹さんは苦労した時期もあったようだが、いまは商売をしているのか2階屋に住んでいて女中もいる。
坊やも、謹の母、お民さんにとっては伯母さん、も寝に入って、女中は買い物。両方ともゆっくりと話をしたい雰囲気の身内同士。気安いやりとりから、謹さんの苦労話を親身に聞くお民さん。2人して火鉢にあたる2階の部屋。
早くお嫁さんもらいなさい、と姉さん肌で勧めるお民さん。いいや、よします、と返す謹さん。お民さんはこちらに来て5日目くらいには蒔絵師の夫の家からもう早く帰れと手紙でやいやい言われているらしい。
だんだんと想いが高まってきます。いつまでも居てくださいよ、という熱を込めて言う謹さんにお民さん、
「じゃあもういっそ」と火箸を灰に突き刺し
「帰らないでおこうかしら」
ここからは想いを伝えるくだり、あるじの謹さんはかき口説いて、脱出願望のあるお民さんはほだされ、感情が昂る。片身を畳に、褄も乱れて崩折(くずおれ)た。手を取る謹さん、しかしー。
夢から醒めたようなエンドはテンポ良く早め。なるほど、現実にあるような話だなと思ったりする。ショートショートっぽくもある。メロメロのドラマよりは清々しく、すっきりと終わっている。この、意図した切り取り方、組み上げ方には感心しかない。怪しさも少しだけ入っている。
ラブコメにも見えるかな。ただこれ、読切のマンガでは成立し得ないだろうな、という感想も浮かぶ。文豪だから当時の風俗も詳しく小粋に、むつかしい漢字も使って、なんというかムードも作り、かつどこかいい具合にリズムを外そうとしてもいるような。ひとつ読むごとに、何を感じたか、を考えさせる。
日本独特?の「文豪」ものは芳醇さをもつ1つのジャンルだと思う。
泉鏡花って、22歳の時「夜行巡査」「外科室」で好評を得た、というのが文豪ロードの端緒。この2つはあまり響かなかったかなというところ。これまで何を読んだかも整理できてない実は。だけども、独特の味が出ていておもしろかったのはやはり「高野聖」そして「紫陽花」、「春昼」「春昼後刻」というところか。でも誰もが知る名作だけでなく、パッとwebで知らない作品も読んでエッセンスを受け止めるのも好みである。
親戚筋の男女、さらりと仲良く過ごしながら想いが通う瞬間、そして・・やはり好きだなと。
ここ数年、時折泉鏡花を読んでいる。いつも何かのインパクトがある鬼才。鏡花といえば怪異とか艶、エロスなどがあるが、今回はさらり、気味の超短編。
お民さんは5才の子の母親で、おそらくは従兄弟の謹さんの家に逗留している。
上り口の半身は、「雲の絶間の青柳見るよう、髪も容もすっきりした中年増」と書かれているが、17の頃には子供ができたとあるので22歳くらい。1905年、明治38年の作品でまだこの頃は結婚するのもかなり早かったようだ。
序盤からお民さんの落ち着いた女ぶりの表現が続く。
「色はくすんだが艶のある、藍と紺、縦縞の南部の袷、黒繻子の襟のなり、ふっくりとした乳房の線、幅細く寛いで、昼夜帯の暗いのに、緩く纏うた、縮緬の扱帯(しごき)に蒼味のかかったは、月の影のさしたよう」
これは装いの感じで、さらに
「燈火に対して、瞳清しゅう、鼻筋がすっと通り、口許の緊まった、痩せぎすな、眉のきりりとした風采(とりなり)に、しどけない態度なりも目に立たず、繕わぬのが美しい」
ここまでで想像力を十分に刺激される。いやー鏡花らしい。鏡花の話の挿絵を描いていたという鏑木清方の美人画が思い浮かぶ。
まだ若い謹さんは苦労した時期もあったようだが、いまは商売をしているのか2階屋に住んでいて女中もいる。
坊やも、謹の母、お民さんにとっては伯母さん、も寝に入って、女中は買い物。両方ともゆっくりと話をしたい雰囲気の身内同士。気安いやりとりから、謹さんの苦労話を親身に聞くお民さん。2人して火鉢にあたる2階の部屋。
早くお嫁さんもらいなさい、と姉さん肌で勧めるお民さん。いいや、よします、と返す謹さん。お民さんはこちらに来て5日目くらいには蒔絵師の夫の家からもう早く帰れと手紙でやいやい言われているらしい。
だんだんと想いが高まってきます。いつまでも居てくださいよ、という熱を込めて言う謹さんにお民さん、
「じゃあもういっそ」と火箸を灰に突き刺し
「帰らないでおこうかしら」
ここからは想いを伝えるくだり、あるじの謹さんはかき口説いて、脱出願望のあるお民さんはほだされ、感情が昂る。片身を畳に、褄も乱れて崩折(くずおれ)た。手を取る謹さん、しかしー。
夢から醒めたようなエンドはテンポ良く早め。なるほど、現実にあるような話だなと思ったりする。ショートショートっぽくもある。メロメロのドラマよりは清々しく、すっきりと終わっている。この、意図した切り取り方、組み上げ方には感心しかない。怪しさも少しだけ入っている。
ラブコメにも見えるかな。ただこれ、読切のマンガでは成立し得ないだろうな、という感想も浮かぶ。文豪だから当時の風俗も詳しく小粋に、むつかしい漢字も使って、なんというかムードも作り、かつどこかいい具合にリズムを外そうとしてもいるような。ひとつ読むごとに、何を感じたか、を考えさせる。
日本独特?の「文豪」ものは芳醇さをもつ1つのジャンルだと思う。
泉鏡花って、22歳の時「夜行巡査」「外科室」で好評を得た、というのが文豪ロードの端緒。この2つはあまり響かなかったかなというところ。これまで何を読んだかも整理できてない実は。だけども、独特の味が出ていておもしろかったのはやはり「高野聖」そして「紫陽花」、「春昼」「春昼後刻」というところか。でも誰もが知る名作だけでなく、パッとwebで知らない作品も読んでエッセンスを受け止めるのも好みである。
9月書評の5
◼️ 桑原水菜
「遺跡発掘師は笑わない 元寇船の紡ぐ夢」
天才的トレジャー・ディガー西原無量シリーズ。玄界灘の海底を舞台に幻の剣を探し出す。
好きなシリーズでポン、と古書コーナーにあったからおっと思って買ったら続き物の後編だったという・・(≧ロ≦) アイヤー。ストーリーのテンポが早いこと。まあだから冗長感なく楽しめたかな。
若くしてトレジャー・ディガー、宝物発掘師と呼ばれる西原無量、貴重な遺物を感じられる特質を持つ。長崎・松浦市の鷹島で元寇船の発掘中、西原は黄金の剣を発見する、李氏朝鮮の始祖、李成桂が日本人アキバツに与えた剣、また元に近づいた高麗の忠烈王由来の剣かと思われたが、すぐに盗まれてしまう。やがてこの剣はアメリカのトレジャーハンターで地元出身の黒木の兄が埋めたレプリカだと分かる。しかしフビライ・ハン由来の銀印があるのをいいことに、国際窃盗団の組織が偽の鑑定書を作らせてオークションにかけようとし、西原たちは阻止するため本物の剣を探すべく手がかりを集めて海に潜るー。
後編のっけから太宰府天満宮やそのすぐ近くにあるキューコクこと九州国立博物館が舞台になる。私は太宰府のある筑紫地区出身で福岡人はなじみも深い。また佐賀の唐津も一昨年に行ってきた。
国際窃盗団コルドとの立ち回りから、黒木の昔の恋人エイミは連れていかれ、西原たちの潜水発掘チームにも内通者がいて、普通に拳銃が出て来て、水中で鋭い銛を飛ばすスピアガンで狙われ、水中格闘もある。陰謀、脅し、暴力、悪質な妨害満載とエキサイティング。
もちろん西原の幼なじみにして同僚の相良忍やカンフーガール永田萌絵らが幻の剣や関係した遺物について調べ、集めていく過程も知的好奇心をくすぐるし、何より元の官職の印、というのは先日邪馬台国の魏への朝貢を扱った本を読んだ時に出てきたこともあり、興味深い。
余談だが、私の幼稚園は寺の敷地にあり、その寺の名前が無量寺だった。無量とは仏教から来た言葉で計り知れない広がり、無限性を表す重要な概念、のようだ。
数年前行った唐津の海の風情を思い出した。
さて、もう前編は読まなくてもいいけど、シリーズ別巻もまた折に触れ読もうかな。
「遺跡発掘師は笑わない 元寇船の紡ぐ夢」
天才的トレジャー・ディガー西原無量シリーズ。玄界灘の海底を舞台に幻の剣を探し出す。
好きなシリーズでポン、と古書コーナーにあったからおっと思って買ったら続き物の後編だったという・・(≧ロ≦) アイヤー。ストーリーのテンポが早いこと。まあだから冗長感なく楽しめたかな。
若くしてトレジャー・ディガー、宝物発掘師と呼ばれる西原無量、貴重な遺物を感じられる特質を持つ。長崎・松浦市の鷹島で元寇船の発掘中、西原は黄金の剣を発見する、李氏朝鮮の始祖、李成桂が日本人アキバツに与えた剣、また元に近づいた高麗の忠烈王由来の剣かと思われたが、すぐに盗まれてしまう。やがてこの剣はアメリカのトレジャーハンターで地元出身の黒木の兄が埋めたレプリカだと分かる。しかしフビライ・ハン由来の銀印があるのをいいことに、国際窃盗団の組織が偽の鑑定書を作らせてオークションにかけようとし、西原たちは阻止するため本物の剣を探すべく手がかりを集めて海に潜るー。
後編のっけから太宰府天満宮やそのすぐ近くにあるキューコクこと九州国立博物館が舞台になる。私は太宰府のある筑紫地区出身で福岡人はなじみも深い。また佐賀の唐津も一昨年に行ってきた。
国際窃盗団コルドとの立ち回りから、黒木の昔の恋人エイミは連れていかれ、西原たちの潜水発掘チームにも内通者がいて、普通に拳銃が出て来て、水中で鋭い銛を飛ばすスピアガンで狙われ、水中格闘もある。陰謀、脅し、暴力、悪質な妨害満載とエキサイティング。
もちろん西原の幼なじみにして同僚の相良忍やカンフーガール永田萌絵らが幻の剣や関係した遺物について調べ、集めていく過程も知的好奇心をくすぐるし、何より元の官職の印、というのは先日邪馬台国の魏への朝貢を扱った本を読んだ時に出てきたこともあり、興味深い。
余談だが、私の幼稚園は寺の敷地にあり、その寺の名前が無量寺だった。無量とは仏教から来た言葉で計り知れない広がり、無限性を表す重要な概念、のようだ。
数年前行った唐津の海の風情を思い出した。
さて、もう前編は読まなくてもいいけど、シリーズ別巻もまた折に触れ読もうかな。
9月書評の4
◼️ カズオ・イシグロ「遠い山なみの光」
映画を先に観て再読。広瀬すずが悦子にダブる。描かれない部分を想像する。
カズオ・イシグロの、日本を舞台にした初期作品はノーベル文学賞受賞の時に読んだ。次作の「浮世の画家」では戦争に協力した大家の画家が戦後、世間の価値観が変わり、画壇の関係者が離れていく様が中心になっている。
「遠い山なみの光」にも、戦前戦中は教壇に立ち戦後おそらくは教職追放となった老教師が、かつての教え子から教育雑誌で名指しの批判を受け、納得できずに談判に行く場面が盛り込まれている。これらの印象が強かったためか、もうひとつメインのストーリーは思い出せず、映画を観た時はこんなにミステリー風味が強かったかな・・という感想を持った。だから再読してみる気になった。
イギリスの片田舎に暮らす初老の悦子のもとを娘のニキが訪ねてくる。友人の詩人が悦子のことを書きたがっていると。悦子は長崎からイギリスに来て、日本人の前夫との子、景子を失っていた。悦子は、長崎に住んでいた時友人だった佐知子と、その幼い娘の万里子のことを思い出す。
長崎で終戦を迎えた悦子は会社での栄達が目覚ましい夫・二郎と暮らし、出産を控えていた。最近に知り合った川近くの草地のバラックに住む佐知子は娘の万里子を学校にも行かせず放置していることが多く、帰ってこないことがあると、悦子が一緒に探しに出たりしていた。佐知子は、近くアメリカ人の男と渡米すると悦子に語るが、しかしー。
様々な要素を盛り込んだ物語だと思う。はからずもニキと佐知子は女性の自立について強い意識を持っている。これも世の中の変化であり、一方で長崎の悦子は昔ながらの家父長的な言動をする義父や仕事人間の二郎との関係性の中で前向きに生活している。そして暗く被さる原爆の影が確かにボトムに敷かれている。
悦子と佐知子は互いに尊重しながらも、本音を覗かせた会話が噛み合わない。また父が二郎のことを慮りながらもこうしないか、ああしないか、というまだるっこしい会話は、悦子とニキとの会話と似ていて、かつ、重ねて考えさせるように書いており、読み手は明確なズレを認識し、また考える。
そして長崎で甲斐甲斐しい若妻であった、佐知子への冷ややかささえ見えていた悦子は二郎との子を連れてイギリス人の夫と再婚して当地に渡り、ニキという言うことを素直に聞かず、人生に迷っている娘がいる。この描かれないジャンプが大きなポイントで、夫も景子も失った今、娘のためにもアメリカに渡ることにこだわった佐知子のことを思い出して、悦子は自分に問いかけている。
一筋縄の物語ではないですね。
映画ではもっと原爆の影響を前面に出したところがあり、また悦子役の広瀬すずが啖呵を切るシーンが入っていたりとちょっと目立つアピールが強め、また何よりラストの悦子と佐知子、景子と万里子の重ね方が直接的で、やっぱり別の話に見えてしまうかなと、再読して思った。ストーリー自体は同じはずで、エッセンスは各所に活かされている。広瀬すず、そして三浦友和の好演もあり、家庭を含めた昭和の演出には知っている匂いがした。
主婦として母として家庭に縛られる将来を嫌い、外国へ飛び出して、娘を無理に連れて行ったことは何を残したか?先のことは誰にも分からないし、決断自体が正解かどうかでなく、ひとつ生まれた人生のひずみを描いている、と思う。複雑な、だけど確信の持てるストーリーかも知れない。
会話の噛み合わなさが特徴で、これって、なんか、結論を明確に綴らない川端康成に似てるなあ、なんて感じた。
カズオ・イシグロはこの作品でイギリス王立文学協会賞を、「浮世の画家」でウィットブレッド賞を、そして「眺めのいい部屋」「モーリス」のジェイムズ・アイヴォリィ監督で映画になった「日の名残り」で遂にブッカー賞と1980年代にトントンと巨匠への道をステップアップした。
私が「ハワーズ・エンド」を含むアイヴォリィ監督作品が好きだ、という話をしたら本読みの先輩が「日の名残り」の文庫本を貸してくれたのがカズオ・イシグロとの出逢い。長い間を経ていまこうしてるとは、なんかちょっと悦子の気持ちになったりして。長々と書きました。おしまいです。
映画を先に観て再読。広瀬すずが悦子にダブる。描かれない部分を想像する。
カズオ・イシグロの、日本を舞台にした初期作品はノーベル文学賞受賞の時に読んだ。次作の「浮世の画家」では戦争に協力した大家の画家が戦後、世間の価値観が変わり、画壇の関係者が離れていく様が中心になっている。
「遠い山なみの光」にも、戦前戦中は教壇に立ち戦後おそらくは教職追放となった老教師が、かつての教え子から教育雑誌で名指しの批判を受け、納得できずに談判に行く場面が盛り込まれている。これらの印象が強かったためか、もうひとつメインのストーリーは思い出せず、映画を観た時はこんなにミステリー風味が強かったかな・・という感想を持った。だから再読してみる気になった。
イギリスの片田舎に暮らす初老の悦子のもとを娘のニキが訪ねてくる。友人の詩人が悦子のことを書きたがっていると。悦子は長崎からイギリスに来て、日本人の前夫との子、景子を失っていた。悦子は、長崎に住んでいた時友人だった佐知子と、その幼い娘の万里子のことを思い出す。
長崎で終戦を迎えた悦子は会社での栄達が目覚ましい夫・二郎と暮らし、出産を控えていた。最近に知り合った川近くの草地のバラックに住む佐知子は娘の万里子を学校にも行かせず放置していることが多く、帰ってこないことがあると、悦子が一緒に探しに出たりしていた。佐知子は、近くアメリカ人の男と渡米すると悦子に語るが、しかしー。
様々な要素を盛り込んだ物語だと思う。はからずもニキと佐知子は女性の自立について強い意識を持っている。これも世の中の変化であり、一方で長崎の悦子は昔ながらの家父長的な言動をする義父や仕事人間の二郎との関係性の中で前向きに生活している。そして暗く被さる原爆の影が確かにボトムに敷かれている。
悦子と佐知子は互いに尊重しながらも、本音を覗かせた会話が噛み合わない。また父が二郎のことを慮りながらもこうしないか、ああしないか、というまだるっこしい会話は、悦子とニキとの会話と似ていて、かつ、重ねて考えさせるように書いており、読み手は明確なズレを認識し、また考える。
そして長崎で甲斐甲斐しい若妻であった、佐知子への冷ややかささえ見えていた悦子は二郎との子を連れてイギリス人の夫と再婚して当地に渡り、ニキという言うことを素直に聞かず、人生に迷っている娘がいる。この描かれないジャンプが大きなポイントで、夫も景子も失った今、娘のためにもアメリカに渡ることにこだわった佐知子のことを思い出して、悦子は自分に問いかけている。
一筋縄の物語ではないですね。
映画ではもっと原爆の影響を前面に出したところがあり、また悦子役の広瀬すずが啖呵を切るシーンが入っていたりとちょっと目立つアピールが強め、また何よりラストの悦子と佐知子、景子と万里子の重ね方が直接的で、やっぱり別の話に見えてしまうかなと、再読して思った。ストーリー自体は同じはずで、エッセンスは各所に活かされている。広瀬すず、そして三浦友和の好演もあり、家庭を含めた昭和の演出には知っている匂いがした。
主婦として母として家庭に縛られる将来を嫌い、外国へ飛び出して、娘を無理に連れて行ったことは何を残したか?先のことは誰にも分からないし、決断自体が正解かどうかでなく、ひとつ生まれた人生のひずみを描いている、と思う。複雑な、だけど確信の持てるストーリーかも知れない。
会話の噛み合わなさが特徴で、これって、なんか、結論を明確に綴らない川端康成に似てるなあ、なんて感じた。
カズオ・イシグロはこの作品でイギリス王立文学協会賞を、「浮世の画家」でウィットブレッド賞を、そして「眺めのいい部屋」「モーリス」のジェイムズ・アイヴォリィ監督で映画になった「日の名残り」で遂にブッカー賞と1980年代にトントンと巨匠への道をステップアップした。
私が「ハワーズ・エンド」を含むアイヴォリィ監督作品が好きだ、という話をしたら本読みの先輩が「日の名残り」の文庫本を貸してくれたのがカズオ・イシグロとの出逢い。長い間を経ていまこうしてるとは、なんかちょっと悦子の気持ちになったりして。長々と書きました。おしまいです。
2025年9月7日日曜日
9月書評の3
◼️ ビアトリクス・ポター
「グロースターの仕たて屋」
貧乏な仕立て屋のおじいさんは細かい仕事が評判となり裕福に。その理由は?
ピーター・ラビットシリーズの作者、絵本作家のポターが描くねずみたち、猫はなんというか、柔らかい光に満ちている気がする。
グロースターの貧乏な仕たて屋のおじいさんは、市長が婚礼に来るための、きらびやかな衣裳を仕立てていた。布を裁ち、あとは縫い合わせるだけ、だけどボタン穴のべにいろのあな糸がない。家を切り盛りしている猫、シンプキンになけなしのお金を渡して買ってくるように言いつける。シンプキンが行ってしまった後、台所で不思議な物音を聞く。伏せてあるティーカップを持ち上げてみると、そこにはー。
ねずみたちは作中で喋らない。むしろ雪の中買い出しに行って機嫌を悪くしたシンプキンの行動とナイーブな面がある意味物語のポイントかもしれない。おじいさんのその後は、まあたぶんそうだろうという想像に委ねられている。
可愛らしさ満載。絵も文も、ポターの筆を楽しむ本です。
「グロースターの仕たて屋」
貧乏な仕立て屋のおじいさんは細かい仕事が評判となり裕福に。その理由は?
ピーター・ラビットシリーズの作者、絵本作家のポターが描くねずみたち、猫はなんというか、柔らかい光に満ちている気がする。
グロースターの貧乏な仕たて屋のおじいさんは、市長が婚礼に来るための、きらびやかな衣裳を仕立てていた。布を裁ち、あとは縫い合わせるだけ、だけどボタン穴のべにいろのあな糸がない。家を切り盛りしている猫、シンプキンになけなしのお金を渡して買ってくるように言いつける。シンプキンが行ってしまった後、台所で不思議な物音を聞く。伏せてあるティーカップを持ち上げてみると、そこにはー。
ねずみたちは作中で喋らない。むしろ雪の中買い出しに行って機嫌を悪くしたシンプキンの行動とナイーブな面がある意味物語のポイントかもしれない。おじいさんのその後は、まあたぶんそうだろうという想像に委ねられている。
可愛らしさ満載。絵も文も、ポターの筆を楽しむ本です。
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