
多忙極まる、のと長い上下巻を読んだりしてるので、数がないがともかくまあ行ってみましょう。
「ミレニアム」は外国の小説〜という感じだった。もちろん楽しんで読んだが、しょ〜じき性暴力描写もハッキングものも好みかと問われると違うので、総合評価は下しにくい。映画のような話だった。
「ニュース速報は流れた」なかなか面白い設定ではあったが、どこかマンガ的であり、人物設定が極端でどうも深みが感じられなかった。最初の謎が解けてない?黒幕が誰か分からない感じも残った。
宮部みゆき「理由」宮部みゆきは「火車」と2冊目である。直木賞受賞作品。テイストはそっくりである。正直。社会の闇を本題にしつつ、人間模様を描く、というベースである。何を人間味、と定義するのかだが、キャラクターとサスペンス感は「火車」の方が良かった。「理由」は、結局何か?とも思ったし、登場人物が多すぎると思う。うーむ。
村上春樹「スプートニクの恋人」女が謎の失踪をする、黄金パターン。ハードボイルド風味。小説家志望という設定だけあって表現がバリエーションに富んでいる。焦点の女の子がいとおしくなる感じ。小説そのものとしての完成度はあまり高くないかと思うし、ちょっとだらだらしているが、まあ、面白かったと言える。この作家のクセはたまに味わうにはいいものだ。
2月はこの4作品。きょう、辻村深月「冷たい校舎の時は止まる」読み終わった。先日仕事で北神戸に行ったが、霧というよりは雲のな中にいるような天気で、ちょっとだけ冷たい校舎気分を味わったのでした。羊やミレニアムもそうだったが、これも600ページの上下巻。次はというと、山崎豊子「沈まぬ太陽」にトライである。春はこれで終わるかも知れないなあ(笑)。