2011年2月28日月曜日

SF

前回の更新からだいぶ間が空いた。正直公私ともに忙しかった。入学式の服を買いに行ったり等々の季節である。この週末は所用でママ1泊2日でいなかったのでシングルファーザーしていた。

土曜は仮面ライダーオーズの新メダルセットが発売されるというので、トイザらスまで出動。クリスマスは、ママが50個入荷されるベルトを押さえようと開店2時間前に並んだが、さすがにクリスマスとは違うだろうと高をくくって開店時刻に行ったら、甘かった。即完売。しょうがないのでゴーカイジャーのフィギュアを買ってやる。パパの買い物として、バサルトホロギウムも買った。レジ前の人がメダル券を持っていたので訊いてみると、開店3時間前に並んであと20個くらいだった、と血走った目で答えてくれた。は〜。二子新地駅への道を寒い中歩いて戻り、地元駅近でハンバーグランチをたべ、スーパーで買い物していると、不意に息子の叫び声がした。なんと、その店では見たこともなかったのに、メダルが出ていたのである。けさ買い損ねたメダルセットのうち1種類もあった。たまたま、並ばなくとも、予約しなくても買えてしまった。

晩は得意のクリームシチュー。買い出しに行ったら冷凍食品のコーナーの棚にある、通気孔の隙間からお気に入りのゴーカイジャーカードを落としてしまい、大騒ぎとなってしまった。店長さんまで出て来て30分くらい、商品全部どけてくれて、最後は棒の先にテープを付けて無事回収。丁重に丁重に礼を言って出て来た。は〜。シチューは昨年末から数えて3回目。だいぶ調子が戻ってきて満足できる味だった。息子はおかわりはしなかったが、シチューかけごはんで、うまいと言って食べていた。犬たちとともに寝かし付けた息子は、夜洗い物をしていると起きてきた。口ではママいなくても平気と言っているが、ちと甘え度合いも増し、やや過敏にはなっているようだ。母親がいない夜は、赤ちゃんの頃を除けば、初めてなのだ。

明けて日曜日、朝は7時半に起きてヒーロータイムとベイブレード。シチューつけパンで朝ご飯、パパは後片づけ洗濯掃除をして、昼前から息子とワンたちを連れて駒沢公園へ。暑いと暖かいの中間くらいまでも気温が上がり、のんびりとしたいい散歩だった。息子はソフトクリームを食べ、好きな遊具で遊んでごきげんさん。パパはホットケーキを焼くつもりで、息子も楽しみにしていたはずだつたのだが、突如ハンバーガー食べたいと言い出したので駅前マックへ。帰りに床屋へ行って、息子の伸びていた髪を卒園入学式用にさっぱりしてもらった。泡立つ入浴剤入れたお風呂入って息子ジャンボーグA見ている間にパパ予定通りに冷凍食品のチャーハン作るが、昼が遅かったためかほとんど食べず。しかし、ベイバトルなどで遊んでさあ歯磨き、という時間に食べだして、結局ほとんど完食。犬たちとともに寝かし付けて、ママ10時過ぎに帰還しSFミッションは終了した。

読書は、ほとんど行き帰りの電車で、角田光代「恋するように旅をして」遠藤保仁「信じる力」それから著者忘れましたが「審判目線で見たフットボール」重松清「季節風・冬」「季節風・春」今までからすると、結構なペースで読んでいる。が、まだ課題図書が手元に6冊もある。は〜借り過ぎた。はよ読まな。ではこのへんで。

2011年2月16日水曜日

バース&ベイ

きょうは息子の誕生日。ようやっと6才だ。同学年には、4月に7才になる子もいて、ようやっとと言いながらも月日の早さを思わずにいられない。

で、息子や友達が最近はまっているのが復活のベイブレード。おしゃれにしたベーゴマである。今年のプレゼントはベイブレードの一式。最初にエルドラゴとレイユニコルノのスターターを、雪溶け晴れた日曜日買いに行って、きょうはママ友から第一希望のギャラクシーペガシスを貰い、いつも勝負の相手のパパもマキシマムシリーズのスクリューカプリコーネを自分用に買ってきた。次はほとんど反則の最重量、ヘルケルベクスを息子が買うと言っているので、対抗としてパパはまもなく発売のバサルトホロギウムを買おうと思っている。って、さっぱりわかんないでしょ?私も最初は全然だった。ウルトラマンや仮面ライダーなら予備知識があるのでなんとでもなるが、ベイブレードやポケモンは勉強しなければわからない。ちと限界も感じる今日このごろであった。

2011年2月12日土曜日

書評

ちとこのタイトル、特に今回は重いのだが、感じたことを備忘録的に書き留めておく事にする。本日一日雪で、軽く買い物に行った他は閉じ篭っていた。息子とウルトラマンソフビ人形で遊び、昼はうどん、レンタルの「ウルトラマンゼロvsダークロプスゼロ」を観て、風呂に息子と入って、秋刀魚の晩御飯の後、息子がドラえもんの映画を見ている間に「球形の季節」を読み終わった。

さて、昨年は角田光代「八日目の蝉」に、読了後しばし呆然とするほどの打撃を受けた。年末年始に、同じ角田作品「ひそやかな花園」を人に借りて読んだが、正直消化し切れなかった。八日目の蝉も、誘拐犯に育てられ実の家族のところに突然戻った少女の心情は計りかねたが、ひそやかな花園は、特殊過ぎる設定であることや、また登場人物たちの、ほぼ一様に不幸な人生の噛み合いもしっくり来ず、もひとつ飲み込めずのままおわってしまった。誰にでも花園はあるのではと思う。私にとってはもはや名前も思い出せない従兄弟たちと、母の実家の前にあった寺で遊んだのがそういったものだが、誰もと似たような体裁を取りながら、その結びつきの意味合いが、あまりに深く複雑で強固な異質感を放つ。そこは狙いかとおもうが、ついていけなかった。

次は同じく角田光代の直木賞作品「対岸の彼女」こちらのほうは、子持ちの主婦が、仕事を持つことでなにか殻を破ろうと苦闘するという、等身大の物語がベースになっており、地味ながら小気味よく、共感できる気がする。そこに主人公ではない雇い主の過去の物語が絡むという、不思議めの構成である。物語の中盤で、主人公が「こんちくしょう、こんちくしょう」と自転車を扱ぐところが、うまく行かない現実を象徴していて、心に残る。実は、あまり衝撃を与えるものではない過去のエピソードや、おそらく女性特有の友人に対するメンタリティ、角田作品にはろくなオトコが出てこないことや、登場人物ほかの若干の不自然さ、都合よさ等であまり心動かされたわけではなかったのだが、あの「こんちくしょう、こんちくしょう」がいつまでもみずみずしく気持ちを暖かくし、実は現代サラリーマンへの応援歌なのではと思えるから不思議である。

最後は「球形の季節」恩田陸は、私に取ってニクい女性で、期待して買ったのに、外されることもあるのである。「ユージニア」はすごい期待を持ち途中まで面白く読み進められたのに、最後で外され、どうした推理作家協会賞!と思ったものだ。「真昼の月を追いかけて」も、結末があまりに弱々しい。「六番目の小夜子」「ネバーランド」は好きだが、「夜のピクニック」は、私に言わせれば、恩田陸はもっと彼女の色が深く強い作品を書くはずだ、とうなるくらい表層的すぎて面白くない、そのテクニックだけなら飽きた、という感じだった。しかし、期待をし、ここまで気にかかる作家も珍しいので、年頭に「恩田陸完全制覇」を誓い買ったのがデビュー第2作「球形の季節」なのである。感想は・・良かった・・だった。やはり学園ものファンタジーは本領発揮というところである。不思議すぎるところや最後の仕掛けの結末を見たかったな、という不満もあるが、丹念な高校生の心理描写の内容と不思議さの方向性やエンタメさが、ぴたりと来てしまった。私にとっては傑作の部類に入る。これだから、恩田陸はやめられない。

2011年2月7日月曜日

変わった3.5休

事情で妻子が西宮の自宅に帰るのに合わせ、木曜半休金曜も休みで3.5連休。2頭のワンのお相手となった。木曜ずっと家にいたらかなりヒマだったので、金曜はちょいちょい外出しながら、朝晩散歩に連れて行く。2頭ともが大好きなママがいないのでどうなるかと思いきや、写真のように意外にすぐ慣れリラックス。ただ、要求は激しく、のんびり夜更かししたいパパに「そろそろベッド行こうよ〜」朝は寝坊したいパパに「おなかすいた〜起きてー!」と2頭揃ってパパの頭顔を足でガサガサ、「散歩行きたいぞー!」と家中はおろかパパの身体の上を物凄い勢いで走り回り、外出で閉じ込めようものなら機嫌がチョー悪くすごい目で睨む。それに加えて、特に黒いほうのクッキーは、まだ10カ月で歯が疼くこともあってか、噛んだらいけないものを噛みまくったり、チョコ色のレオンももう8才なのに、意図的に色んなところに糞尿をするため叱って拭いて片付けてとおおわらわである。パパが何処に行こうがなにをしようが常に2頭の4つの目は揃ってこちらを見ている。ただ、おおわらわなときは結構てきぱきと家事をしてしまうもので、朝晩散歩に行きながらフリースや厚い部屋着、シーツと毛布も洗えたし、流しも片付けたし、「対岸の彼女」完読してなんか角田光代色見えたし、録画のはやぶさの番組観たしとまあまあの休みだった。クラシック聴いてて興が乗って、指揮者っぽく腕を振ったら遊びかけたと勘違いしたクッキーが噛み付いてきてテンポが狂ったりしたが(笑)。妻子ようやく帰って来たと思ったらママ体調悪くダウン。ワンに散歩に連れて行けと言われながら、息子に、てれびくんの付録作ってとせがまれながら、てきぱきと家事をこなすパパであった。